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中央フリーウェイ左のビール工場
サントリー武蔵野ビール工場(東京都)
パンフレット  ♪ちゅうおうふり〜うぇい〜、右にみえ〜るけ〜ばじょう〜とくれば左はビール工場なのだが、そのユーミンの歌にも歌われたビール工場がここである。分倍河原駅より送迎バスに乗って工場内へ。
 小ホールに通され、ビールができるまでの映像紹介。ビールと発泡酒はどう違うのかなどの解説がなされる。薄幸そうな田中裕子のCMなどを見たのち、工程順に工場内を見学。頭の中ではまだユーミンの歌がリフレインしている。
 まずは仕込室へ。実物の麦芽とホップを示して説明。食べてよいというので、麦芽を口に。節分の豆のような味。
 食べてはいけないといわれたが、ホップを口に。苦い!ビールの苦さは人生のようだなどというが、これは苦すぎ。ホップはもともと保存料として入れられたそうだ、この苦さは確かに効きそうだ。

 発酵室、貯酒室を外から眺めて、「ビール博物館」のゾーンへ。メソポタミアまでさかのぼるビールの歴史がパネルで展示。フランスの19世紀の化学者パスツールなどがビールの生産に貢献していたりして、一口にビールといってもなかなか幅広い英知の集積。
 ケースには、世界各地のさまざまなジョッキも並ぶ。人間の頭蓋骨を模したものまであり、こんなので飲んだ暁には地球征服の計画で盛り上がることうけあい。

 最後の製造ラインの缶・瓶詰め工程では、オートメーションの醍醐味が味わえる。ラッシュアワーの電車から吐き出されるようにどわーっと出てきた500ml缶が、幅数メートルのベルトコンベアいっぱいに広がったかと思うと、コンベアの先の狭まった部分に達し、たちまち4列縦隊に整理されて段ボールにポンポン、ポンポンと箱詰めされていく。
 オートメーション化されているんだから、みんな揃って吐き出されればいいものを、必ず遅れて、あとからぽつねんと1缶だけで、群を追いかけていくヤツもいる。
 ♪ひとごみぃ〜にながされてぇ〜、かわあーってゆくわたしをぉ〜
いつしか頭の中のBGMも「卒業写真」に。

 と、コンベアの先端を見ると、さっきの遅れてきたヤツなのか、横倒しになって、もがいている缶が。ほかの缶がどんどん4列縦隊になって箱詰めにされていくわきで、くるくるとコンベアの上で立ち上がれないで空回りしている。
 何か人生を物語っているかのようである……と、頭の中のBGMが「卒業写真」から尾崎豊の「卒業」に変わり、もがいている缶に感情移入をしかけたころ、つかつかと工場の人がやってきて、倒れているヤツをひょいと立てると、缶は何事もなかったかのように段ボールに吸い込まれていった。
 結構ドライなヤツだ(モルツだったけど)。

 最後は試飲。スタッフが美味しいビールのつぎかたなどを実演してくれる。適当な時間内(15分ぐらいか)なら何杯飲んでもいいとのことなので、遠慮なくいただく。つまみも付いてるのがいい。下戸の方はなっちゃんオレンジジュース。
 工場見学は、とくにビール工場などだと、どうしても試飲だけがクローズアップされてしまうが、ここは時として人生の縮図をも実感させてくれるのである。
  サントリー武蔵野ビール工場
  ■住所 東京都府中市矢崎町3-1
  ■TEL042-360-9591
  ■見学 10:00〜16:00(30分毎)
  ■見学料 無料
  ■交通 京王線・JR南武線分倍河原駅より送迎バス5分

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