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人形がさりげなく語る開拓史 北海道開拓の村(北海道) |
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北海道は広い!札幌のすぐ近くにこんな広大な敷地を確保できるのだから。54haの敷地には、市街地群、農村群、漁村群、山村群に分かれ40棟を越す建造物が点在している。明治〜大正頃の北海道開拓期を中心とした民家や官公庁が主で、しかもひとつひとつの見せ方が凝っている。 |
例えば、商家に入るとセンサーが働いて、置かれているマネキン人形がしゃべり出す。「また、反物持ってきたよ」「今日はずいぶん吹雪いてるのう」。会話のバックには吹雪の音と馬がそりを引くしゃんしゃんという鈴の音が流れる。また、開拓時代に端を発する北海道大学(旧札幌農学校)の学生寮「恵迪寮」では、入っていくとやはりセンサーで「♪都ぞ弥生〜」と寮歌が流れてくる。寮の一部を移築したとはいえ、そのサイズは小さな小学校か役場のようだ。 こんな調子で、建物に入っていってセンサーの反応するカチッという音が聞こえると、何かやってくれるぞと楽しみになってくる。人形が会話することもあるし、効果音や建物にまつわるBGMが流れてくることもある。 |
「あんれ、富山の薬屋さん、今年はずいぶん早く来なすったねえ」などという、一見取りとめもない雑談でも、じっくり耳を傾けていると“明治30年に鉄道が開通して以来、物資の輸送が盛んになり、(宿屋の)冬のお客も増えた”とか、“昔は旭川が北海道の中心だったのだが、最近(明治中〜後期)では札幌がすっかり発展した”といった具合に、移築されている民家に対応する情報を流しているのであなどれない。写真は北大生の下宿…ではなく、「旧ソーケシュオマベツ駅逓所」(今でいう道の駅)の一室。 |
園内に掘っ建て小屋があったのでのぞいてみる。センサーはなかったが、脇の説明板を見ると、開拓は、このような辛うじて雨風をしのぐだけの掘っ建て小屋から始まり、開墾が進むとやっとまっとうな家を建てられるようになるとのこと。 次にそばにある“普通の農家”っぽい家に入る。 |
カチッと音がして、炉端の人形が「今年の冬は…」と語り出す。耳を傾けていると案の定、この人たちは長年の開墾の末、5年目にしてやっと今の家を建てたとのこと。「あんときは大変じゃった…」と思い出話を語るように開拓当時の苦労について語っている。 こんなふうにあっちでカチッ、こっちでカチッとセンサーをならして楽しんでいると時間があっという間に過ぎていく。なにせ40棟である。少なくとも、3〜4時間は見込んでおきたい。そうでないと敷地を走り回るだけで終わってしまう。 |
園内には、夏は馬車鉄道(馬のひく鉄道)、冬は馬そりが走っており、もちろんこれも往時を伝える動く展示品。200円払えば実際に乗ることもできる。冬季はさっさと店じまいする施設が多い北海道において、ここは厳冬でも頑張って営業しているところがうれしい。雪を踏みしめながら民家を訪ね歩くのもまた一興。 |
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北海道開拓の村 ■住所 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌50-1 ■TEL011-898-2692 ■開館 9:00〜17:00(10〜5月は各30分短縮)/月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館) ■入館料 610円(冬期500円) ■交通 JR千歳線新札幌駅よりバス15分 |
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