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においまで再現している博物館!?
葛飾区郷土と天文の博物館(東京都)
葛飾区郷土と天文の博物館
ネギの初荷の風景  江戸時代には農地として栄え、江戸の膨大な人口を養ってきた葛飾。明治以降は、その農地が徐々に宅地や工場に変わってゆく。
 展示もその時系列に沿っていて、近代のゾーンでは大八車に載せられた精巧なネギ束のレプリカが「ネギは国家なり」とばかりに堂々と大スペースに鎮座しているのが印象的だ。このネギこそが近代から大正・昭和初期に至るまでの葛飾の名物だったわけで、展示のこの威張りようも納得である。
 そのネギ束の脇を通り抜けていくと、“町工場のある風景”が再現された『かつしかのくらし』ゾーンへと入っていく。
昭和三十年代の葛飾の民家  四畳半二部屋ほどの家屋だが、意外と圧迫感がないのはタタキを広くとっているためか。
 隣接して、当時の葛飾の花形産業であったボルト・ナット製造の町工場(まちこうば)がある。地面を突き固め、土間のようにして、そこに旋盤の機械などをドカンと置いている。町工場ならではの見事な職住近接だ。
 先ほどの住宅の広いタタキも、かつての町工場を住宅に転用したための広いスペースだったのだと知る。
機械が鎮座する町工場  その町工場の中に入るとオイルのにおいがむわ〜んと漂ってくる。
 据え付けられた機械から香ってきているのだが、何か機械たちの魂が“博物館入りしたとはいえ、まだまだ自分たちは現役だ”と自己主張しているかのように感じられる。
下肥を運んだ舟  それにしても、図らずもにおいまで再現している博物館というのはそうはないかもしれない。
 葛飾は農地として栄えたと書いたが、下肥を運んだ舟の展示があった『かつしかと水』ゾーンでは、これらの舟や桶はすでに成仏しているとみえて、においの再現展示がなかったのは幸いであった。
  葛飾区郷土と天文の博物館
  ■住所 東京都葛飾区白鳥3-25-1
  ■TEL 03-3838-1101
  ■開館 9:00〜17:00(金曜・土曜は21時まで。月曜及び第2・第4火曜休館)
  ■入館料 大人100円
  ■交通 京成電鉄お花茶屋駅より徒歩8分

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