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のっけから高飛車な態度で応対!? 江東区中川船番所資料館(東京都) |
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「これこれ、そなたたち、何用であるか」展示室に入るなり、のっけから高飛車な態度で応対される。それもそのはずで、江戸幕府は旗本が家臣『番頭(ばんがしら)』という役職の人物なのだから、「いらっしゃいませ、ようこそ船番所へ!」とか「はい、よろこんで!」という接客を期待する方が無理というものだ。 |
『番頭』は高飛車ながらも一通り船番所の役割を説明したあと、「拙者は仕事があるからこれ以上お相手できぬが、好きに見学していきなさい」というようなことをいって、ふっとテープが止まり静寂が訪れる。耳を澄ますと川のせせらぎや犬の鳴き声が聞こえる。もちろん実際の川音が館内まで聞こえているわけはなく、さりげなく効果音が流されているのである。しばらくたたずんでいると、ゴ〜ンとお寺の鐘が鳴って、夜になり、やがてコケコッコーと鶏が時を告げて、照明が朝焼けを演出する。この辺はさすが深川江戸資料館を造った江東区だけあって、手慣れている。 港には今しも舟がついたばかり。積み荷は酒のようだ。 隣接したフロアーへ行くと、江戸時代の河川水運についてのパネルや復元資料展示。水運が盛んだったのは、江戸自体が埋め立てで発展してきた都市でもあるからなのだが、改めて当時の絵図などを見ると、まさに「水の都」、縦横に水路が張り巡らせてある。この場所(現・江東区大島9丁目)は、中川(現・旧中川)と小名木川、船堀川が交差する地で、これらの河川は利根川や江戸川を通じて、江戸と関東を結んでいたという。今の陸路に例えるならば、ちょっと北上して埼玉県の三郷インターといったところか。 |
ふらっと順路に促されるように展望室に入っていくと、今まで薄暗かった館内が急にぱっと明るくなり、目の前に旧中川が広がっている。さっきまで資料で見てきたものの実物が突然出てきたわけで、ハッとさせられる。「あれが小名木川で、そこの角が番所…」と、この展望室に入ってきた見学者はみな必ず食い入るように窓の外を見つめる。さっきまでただの河川としか映っていなかったものが、突如、歴史や由緒を感じるように見えてしまうのは、この展示室のなせる技。『番頭』も「してやったり」とほくそ笑んでいるであろう。 |
江東区中川船番所資料館■住所 東京都江東区大島9-1-15 ■TEL03-3636-9091 ■入館料 200円 ■交通 地下鉄都営新宿線東大島駅より徒歩5分 ・このほか、東京都の伝統工芸品でもある江戸和竿を中心とした「釣具展示室」を併設。また資料室の脇には、規模は小さいながらも、現在の旧中川に棲むマハゼやカニなど水生生物の水槽展示がある。 |
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