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踊る!ロダン 国立西洋美術館(東京都) |
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明治〜戦前期の実業家・松方幸次郎が、美術館建設のために収集していたセザンヌやゴーギャン、ロダンなどのいわゆる「松方コレクション」を中心とした美術館。最近では、オールドマスターといわれる中世後期から18世紀末にかけての西欧絵画の収集・展示も精力的に行っている。モネの『睡蓮』など、印象派を中心とした日本人好みの作品も多い。 |
1998〜99年にかけて、館の前庭にあるロダンの「考える人」や「地獄の門」「カレーの市民」に、阪神淡路大震災の教訓から巨大地震に耐えられるような免震装置を附加し、同時に表面保護などの処置を行ったのだが、この顛末がパネル写真や模型などでつづられている。必見は免震模型。ボタンを押すと「考える人」が踊り出すのである。いや、もちろん姿勢はかわらないのだが、免震構造が機能して台座と地面との間でスライドし、決して倒れることはない。耐震というのは地震の揺れに対抗して倒れなくするのだが、免震は地震の揺れをいかにうまくやりすごすかという所にポイントがある。「考える人」は腰を左右に揺らし、地よ裂けよとばかりに激しく鳴動する大地をたくみにいなすのである。 というわけで、もし西洋美術館の前庭にいた時に大地震が来たら、すかさず「考える人」や「地獄の門」に飛びついたりよじ登ったりすればいいわけだ。もっとも、飛びつけるほど余裕のある地震は、震度としてもそれほど対した地震ではないわけで(本当の大地震は立っていることができない)、駆けつけた警備員さんに怒られるのがせいぜいだけど。 |
ところで、この免震の展示パネルのキャプションはことのほかフレンドリー。「考える人」を“英語教室のCMでおなじみ”と書く茶目っ気や、調査用の架台に載せるためトラックで移動する「カレーの市民」を“前庭の刑場へ引かれていくようだ”と称したり、“(実験)当日は土砂降り。誰の行いのせいかと気をもんだが、実験結果は良好”とか、“こうして準備された井桁を、人力で持ち上げて取り付ける。最後に借りたいのは、やはり人の手”と書いたり、四角四面の展示品のキャプションとは大違いである。美術品のガラスケースの外や裏がうかがえる、こういうコーナーは、美術館にもっとあってもいい。 |
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国立西洋美術館 ■住所 東京都台東区上野公園7-7 ■TEL03-3828-5131 ■常設展観覧料 420円(毎月第2・4土曜は常設展無料観覧日) ■交通 JR山手線上野駅より徒歩5分 |
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