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タロとジロ、知られざる出生の秘密 稚内市青少年科学館(北海道) |
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日本最北端の地、稚内へ来たら、ノシャップ岬にも足を運んでみよう。バス停から紅白のしまの灯台を目指し北へ歩みを進めれば、利尻富士を望む岬のかたわらに、稚内市青少年科学館がひっそりと建っている。 |
展示室に入ってすぐ左側のショーケースには、南極探検に関する当時の道具や文献、観測船の模型などが並ぶ。と、何やら三匹の子犬の写真や木像も陳列されている。じっくり見れば、「タロ・ジロ・サブの三兄弟犬」と書かれている。彼らの下には弟がいたのだ! |
すぐ隣の記事によれば、幼い頃から、結束の堅い三兄弟として注目されていたようだ。タロとジロの他に当時置き去りにされた犬たちの写真もある。各々の名前を確認するが、そこにサブの名はない。どうも彼は南極に行かなかったらしい。一緒に働いていた彼らの父親のクマも犠牲になっている。……なに、シロ?「タロの弟」だと? もう一匹、南極に渡っていた弟がいたのか! |
呆然としてかたわらのジオラマに目を移せば、剥製となって犬ゾリをひいている犬の名が「シロ」である。彼の遺体ははるばる南極から運ばれ、死してなお、故郷の地で働き続けているのか?ジオラマの説明文には“タロ・ジロと共に稚内公園で訓練を受けたシロです”とだけ記してある。タロ・ジロはその後、剥製になって各地を巡回し、2頭が会えば“再開”ともてはやされた。だが、シロはその間、ここでひたすら犬ゾリを引き続けてきた。涙なくして、見てはおれない。 |
タロとジロはたくましく生き抜いて感動を与えてくれた。しかし彼らの栄光の影には、サブやシロのような弟たち、そして父親クマの存在があったことを忘れてはなるまい。さいはての科学館はそんな哀感を抱かせた。 |
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稚内市青少年科学館 ■住所 北海道稚内市ノシャップ2-2-6 ■交通 JR宗谷本線稚内駅よりバス15分 |
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