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新潟市水族館 マリンピア日本海 ひと味違う「日本海」展示 |
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湘南の浜辺で夕日を眺めていた時のこと。 「怖い」と小さな声で彼女は言った。 「なにも怖くはないよ」と身を乗り出してみたもののどうも勝手が違う。彼女が「怖い」と言ったのは“夕日”。新潟県出身の彼女にとって「太平洋の夕日」は、怖いものらしいのだ。 太平洋側の海岸では、たいてい西側が山。太陽は、山の稜線の向こうに消えてしまい、海の方から夜が訪れてくる。沖合いから暗闇がどんどん迫ってくるところが怖いのだという。対して、日本海側は、夕日は海に沈む。陸は暗くなっても、海の方がいつまでもキラキラと明るい。 そんな海のなかにどんな生き物がいるのかを知りたければ、新潟市水族館マリンピア日本海へ立ち寄るといい。 |
表層では対馬暖流の影響を受ける一方で、海底には通年水温0〜2度という「日本海固有水」なる冷水域があるのがこの海の特徴だ。冷水域には酸素が高濃度で溶け込んでいて、好漁場になっている。日本海がエビやカニの宝庫であるのもこの冷水域のおかげなのだ。
ギャラリーの“おいしそ〜”という声を知ってか知らずか「ベニズワイガニ」がゆっくりと体を動かす。アマエビの名で知られる「ホッコクアカエビ」や富山湾名産の「トヤマエビ」が水槽のガラスに張り付いている。水流の関係なのか飼育係のしつけなのか、このエビというのは、全員が全員、同じ方向にピッと向いて勢ぞろいしていることもあれば、てんでに好きな方向を向いていることもある。 |
日本海がつなぐ縁で、中国のハルビンやロシアのハバロフスクなどの姉妹都市から贈られた魚も展示されている。代表格が、ロシアを中心に北の海に分布しているチョウザメだ。海と河川とを回遊し、かつては石狩川などでも捕れていたという。 「ベステル」なるチョウザメは、成長の早い「コチョウザメ」と大粒のキャビアがたっぷりとれる「オオチョウザメ」の両方の長所をとるために人工交配してつくられたという人間の欲望の産物。 「のび太」って、パパに似たらスポーツマン、ママに似たら秀才になるはずだったのに、両方の短所をとってしまったんだよなぁ――などとたわいもないことを考えつつ、きっと実験中に打ち捨てられたであろう「のび太」的チョウザメの境遇をふと思う。
バイカル湖にしかいない淡水性アザラシ「バイカルアザラシ」も、肥満なのか皮下脂肪なのか、でっぷり太った体で水槽のなかを泳いでいる。 |
日本海にそそぎ込む代表的河川といえば「信濃川」なのだが、そこは新潟の水族館。館内の「信濃川水槽」で、信濃川の下流から上流に至るまでの魚類相を見せてくれる。
なかでも注目すべきは「ウケクチウグイ」だ。秋田から新潟にかけての日本海に注ぐ4河川にしか生息していない淡水魚で、普通のウグイが10数cmにしかならないのと違って、これは20〜30cmにも達する。ルックスも下顎が長く、なるほど受け口になっている。個体数が少ないので、研究がほとんど進んでおらず、このままでは学名がつく前に絶滅してしまうのではとさえいわれている。 |
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■新潟市水族館 マリンピア日本海 ■住所:新潟県新潟市西船見町5932-445 ■TEL:TEL025-222-7500 ■入場:大人1500円 ■交通:JR新潟駅より水族館行きバス20分 |
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