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三陸海岸鳴き砂の浜
十八鳴浜(宮城県)
山道  日本各地には何カ所か「鳴き砂の浜」と呼ばれる海岸がある。なかでも、宮城県気仙沼市から渡船で30分の気仙沼大島にある浜は、日本で初めて報告されたもので、市指定の天然記念物になっている。
 島とはいっても周囲20kmあるので、島内ではもっぱらタクシーのお世話になる。鳴き砂の浜「十八鳴浜(くぐなりはま)」へはタクシーをとばして、さらに車止めの所から写真のようなアップダウンの山道を「マムシに注意」の看板におびやかされつつ15分ほど歩くことになる。
 すると目の前にこつ然と白砂蒼海の砂浜が現れる。これが鳴き砂の浜。
鳴き砂の浜  砂は真っ白で、粒がじつにキメこまかい。カカトから着地するように歩くと、クゅックゅックゅッと大きな音がする。
 裸足になって歩くとより効果的で、走るとまるでタラちゃんにでもなった気分だし、♪ようこそ、ここへ〜 と歌いながら足踏みをすれば桜田淳子の気分だ(古い…)。
 取材班の一行は、初めのうちこそ珍しがって走り回っていたが、歩くたびに鳴るので、だんだんうるさくなってきた。幼児に履かせるぴーぴーなるサンダルのような気もしてきた。

 粒がこまかいため、砂浜も柔らかく、さらさらしている。波打ち際のぬれたところを歩こうとしたら、足がずぽっと5cmぐらいめり込む。この砂は水で何度も洗われることで、ゴミなどが取り除かれて、このような音をたてるそうだ。不純物があるとたちまち鳴らなくなるという。
 なので、この海岸は遊泳禁止になっている。食べかすやオイルの油など、ゴミをいっぱい落としていく海水浴客は鳴き砂の天敵なのだろう。ふと、浜辺を見渡すと、人間のつがいが1ケ、こっそり泳いでいた。だが、水が冷たかったのか、早々に引きあげていった。

 なお、砂が鳴るためには乾燥している必要があって、波のかかるところや雨が降ったあとなどは鳴らないのだそうだ。

  ■住所 宮城県気仙沼市八日町
  ■交通 JR大船渡線気仙沼駅→(バス10分)→気仙沼港〜(渡船30分)〜気仙沼大島→(タクシー10分)→車止め…(徒歩15分)…十八鳴浜

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